こんにちは!
奈良県生駒市の女性専用パーソナルトレーニングスタジオ LOTUS GYM(ロータスジム)です。
ここ数年、特にコロナ禍は宅トレ(自宅での筋トレ)が流行りました。
フィットネス業界が注目されることは喜ばしいことですが、それに伴いネット上でも「それってどうなの?」という内容を目にすることも多くなりました。
皆さんはネットやメディアの情報をどこまでが正しい・誤りであると、ふと考えたことはありますか?
よくみるダイエット広告の嘘
- 開いた骨盤を矯正して小尻にしましょう!
- セルライトを揉んでつぶしてすっきりとした美脚に!
- 宿便をはがしてお腹をすっきりと!
このような広告を見たことはありませんか?
これらのダイエット情報は真っ赤な嘘。
いまだにその誤った情報がはびこりそれを信じる方が大勢いらっしゃいます。
この3つ以外にも他にもたくさん見かけますよね。
「●●を飲んで5kgで痩せた!」「△△をして10日で痩せた!」などなど…
どうして信じるの?と尋ねれば「ネットに書いてあった」と答える方も多数。
残念ですがパーソナルトレーニングを生業としている人の多くもまた、これら情報を発信していることもしばしば見かけます。
そもそもネット上での書き込みは、子供でも大人でも資格の有無に関わらず誰でも簡単に行えます。
現在はTwitterやnoteなど、自分でホームページを用意しなくとも書き込むだけで簡単に発信できるため、メディアやネット上で見聞きしただけでそれらを何も考えず書き込む方が多いのも現状の一つです。
基本的に、”医学や健康にまつわるネット上に落ちている知識は9割嘘であると思った方がよい”と医学や解剖学に精通しているプロの方々もおっしゃいます。一見正しいように記載はあっても正確性にかけ、家庭の医学のようなまとめサイトであっても間違いは多いです。
では先ほどの3つについて具体的にお答えしましょう
① 骨盤は開いたり閉じたりしない!
例えば骨盤が広がるから骨盤矯正が必要!といった広告を街でも看板を見かけますが、そもそも二足歩行の人間の骨盤が周期的に開いたり閉じたりすると骨盤内の子宮や卵巣、腸といった臓器たちはその都度体外へ飛び出してしまいますよね?そもそも都度開いたり閉じたりするような骨盤では地面に立つことも出来ずまともに歩けません。
骨盤という骨の集合体は生殖器や急所となる臓器を守るためにガチガチに固められた不動の骨なのです。そして激しい事故などでも骨盤を守るために、骨盤の周囲にはいくつもの強靭な靭帯がぐるぐると巻きつき補強されています。
ただ唯一骨盤が開く条件としては「妊娠した場合」のみという例外があります。しかしその場合もたった1センチしか開きません。臓器が漏れるのを防ぎつつ、赤ちゃんがなんとか通れるサイズをギリギリ広げるためだけのもの。出産を終えれば48時間以内に骨盤の広がりはおさまり以前のサイズへと戻ります。そのため、妊娠していない場合は骨盤が広がることはあり得ないのです。(余談ですが、せっかく広がろうとしている骨盤と押さえつける妊娠中のベルトも、実際には体に良くはないことが分かりますね)
上記から不動の骨盤を矯正する必要なんてことは一切なく、頭蓋骨なども同様に臓器を包み込む骨の集合体は、そもそも人間の手や圧力程度では矯正することができないのが絶対条件です。
② セルライトはただの脂肪!特別な状態ではない!
セルライトは血流がわるくなり表面がぽこぽこと固まっただけの脂肪をさします。そもそもセルライトといった医学用語はなくダイエット業界が作った存在しないものに対する造語です。
そして脂肪は人の手で潰せません。肌の外から機械を当てて光や熱などで溶かすこともできません。脂肪が溶けるような温度や光・周波数などは皮膚や血管、その他のものにも影響を与え大変危険です。脂肪を取り除くには脂肪吸引といった物理的除去を行うか、摂取しすぎたカロリーを抑えて脂肪を体内で使用するの2択となります。
太りすぎている人はこのぽこぽこした脂肪が見えやすいことは事実ですが、適切な体重となりダイエットが成功すれば自然となくなります。ただの脂肪なのでそれが当たり前なのです。
③ 宿便というものも医学的な存在はなく単なる便
こちらも医学用語では存在しません。皮下脂肪や内臓脂肪がついたお腹をすっきりさせるために、ダイエットサプリメントやエステサービスを売り込む造語です。そのため宿便というものが大腸内に、通常の便と違って特別にこびりつくなどもありません。
大腸内に便を溜め込まないようにするには、水分をしっかりと取り、日々推奨される量の食物繊維や適切な油を摂り、適度な運動で腸を動かすことです。
毎日排便をしていてお腹がすっきりしないなどの場合は、食生活の偏りなどで胃にガスが溜まりやすくなったり、皮下脂肪や内臓脂肪がついているといった別の原因です。そのため、何かしら特別なことが必要というわけではありません。
体の不調は日々の生活スタイルでまずは見直せる!
基本的に、医学的な診断かつ治療行為が必要でない場合、不調を緩和することができるのは、自分自身の日々の生活で行えることがほとんどです。
高尾先生もおっしゃっていますが、まずは食生活・睡眠時間・日々の運動といったこの3つの内容を偏りなく行えば健康寿命(健康上の問題なく日々の生活に制限されない期間)もぐっと長く保つことができるのです。
きちんとバランスよく食べて、しっかりとまとまった睡眠時間を摂り、30歳以上で落ち続ける筋肉を補強し怪我なく歩ける体を運動で作ることが大切なのです。
当スタジオは正しい知識で自分に必要な運動や運動量・食事量などを身につけていただき、そうした色々なダイエットや嘘の健康情報に迷うことなく取捨選択が行えることも目標としています。
そして新しい情報に左右されず、基本的なことを行なっていれば必ずダイエットや悩みの緩和は可能です。
そうすれば無駄な時間をかけることもなく浪費もありません。ある程度知識が身についたりトレーニング目標を達成することができれば、新たなジムやスタジオに行かれることもオススメしています。
是非、トレーニングとともに嘘に惑わされない正しい知識を持ったダイエット方法を身につけてください。